代表的葡萄品種

 

世界中で栽培されている主要ぶどう品種

ワインの名前って難しいですよね。でも、特に有名なワインは知っていても中々憶えきれるものではありません。世界中に存在するお酒の中で、最も歴史が古く、原料ブドウの品種や気候・土壌・製法によって、実にバラエティーに富んだ味わいを形づくるのがワインです。しかし、主な原料葡萄は、どこの国でもポピュラーな品種は限られていますので、そのワインの使用品種を知るのが大きな目安となります。ボルドーなどの高級ワインでは、カベルネソーヴィニオンとメルローなど幾つかの品種をブレンドしますが、デイリーワインでは、カベルネソーヴィニオン、メルロー、ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネなど単一品種100%の品種名ワイン(セパージュワイン)が主流です。

カベルネ・ソーヴィニオン、メルロー、シャルドネ、ソーヴィニオン・ブランなどの素晴らしい品種は、世界各地で栽培されています。また、面白いことに絶滅しかけていたそれぞれの土地土地の伝統品種を復活させようという気運があります。ワインほど収穫年で違い、生産者の造り方によって変わるシロモノもないといえますが、世界の頂点に立っている元詰め生産者は、みんなワインのエキスパートです。ヴィンテージの違いによって品質が大きく変わるようなことはありませんのでご安心下さい。

ワインというお酒は、造り手の栽培にかける情熱やめざすスタイルのポリシーによって、同じ産地でも味わいが変わります。どの産地が美味しいかよりも「どこの産地の誰々さんのワインは美味しい」ということなのです。そこいらへんが楽しさ・奥深さだとも思います。

されどワインなのです(^^)。語るべきストーリーのある出来の優れたワインは、すぐ飲むのがもったいないし、タンニンが渋すぎたり、白ワインでは酸味が多すぎたりしてすぐに飲むには適さないということです。しかもそれだけ手間暇かけて造るのですから当然高価になります。人間と一緒で、若い時のフレッシュさも良し、年を重ねてさらに大成した貫禄も良しです。10年、20年経てどう変化するかを楽しむ。そのときに大いに蘊蓄を傾ける楽しさもまた確かにあります。

 

白ワイン用品種 冷旨酸系 中間系
赤/ロゼワイン用品種 ライトボディ(冷旨酸系) ミディアム(中間系) フルボディ(温旨酸系)

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白ワイン用品種

冷旨酸系

良く冷やすと美味しいリンゴ酸・酒石酸・クエン酸・酢酸が多いワイン

 飲み頃温度:6-8℃(冷蔵庫で3時間以上、氷水で30分)

 素材を生かした淡泊な料理 甘みのあるまろやかな料理

 

品種名 原産国 特 徴
リースリング Riesling ドイツ

Riesling :Friz Haag Brauneberger Sonnenuhr/Mosel Germany

ドイツの偉大な最高級品種であると同時に全世界の白ワイン品種のプリンス。実に造り手のニーズに沿って多様に変化する演技力バツグンの大女優。甘味と酸味の見事なバランスの白ワインを生む。若いうちは花が開いたような香味だが、熟成するにつれてオイリーな香気を生む。貴腐ワインの対称になる。仏アルザスでは辛口。オーストリア、オーストラリア、アメリカ北西部、カナダ・オンタリオ州、南アフリカなどでも申し分ないワインになる。

ミュラー・トルガウ(リヴァーナー) Muller-Thurgau(Rivaner) ドイツ ドイツで最も栽培されている品種。早熟性で。やわらかでマスカットのような風味。若々しく、軽やかでフレッシュな味わいは、日々のワインにぴったりです。この品種はスイス、トゥルガウ州出身のヘルマン・ミュラー教授(1850〜1928年)が交配したもので、彼の名がつけられている。ミュラー教授は、ドイツのガイゼンハイム研究所でこの品種を育てていました。かつてはリースリングとジルヴァーナーの交配と言われていましたが、最新の遺伝子解析により、リースリングとマドレーヌ・ロワイヤルの交配であることがわかりました。
シルヴァーナー Silvaner ドイツ ドイツでリースリングと共に代表的な古くからある品種ですが、香味の特徴がおとなしめなため年々栽培は減少傾向に。しかしフランケンでは最高の辛口を生む。
モリオ・ムスカート Morio-Muscat ドイツ ドイツ。いかにもマスカットの風味を感じさせるフレッシュ&フルーティーな早飲みタイプのワインに仕上がる。
ケルナー Kerner ドイツ ドイツで数々の交配種がある中で、最近で一番の成功例。リースリング×赤用トロリンガーの交配。早熟性。マスカットのような香りとリースリングに似た味わい。プファルツ、ラインヘッセンで多く栽培。
アリゴテ Aligote フランス 仏ブルゴーニュの品種。白用品種としてはブルゴーニュでシャルドネの次に多く栽培されているが、早飲みタイプで、そのはつらつとしたワインは1?3年のうちに飲むのが良い。カシスリキュールと混ぜて食前酒「キール」を作るのに最適。東欧、ロシアでも栽培。
ゲヴゥルツトラミナー Gewurztraminer ドイツ トラミナーともいう。最も刺激性の強い品種の一つ。際立って薬味的な芳香があり、花びらやグレープフルーツを思わせる味わい。たとえ完全な辛口であっても、芳醇でソフトなことが多い。フランスのアルザスで最上の出来となり、ドイツ、東欧、オーストラリア、カリフォルニア、ニュージーランドのものも申し分ない。
エルプリング Elbling ドイツ エルプリングはヨーロッパの栽培ぶどうのうち、もっとも古い白品種のひとつ。歴史家たちの見解によれば、ローマ人が2000年前、エルプリングをガリア経由でドイツにもたらしたとのことである。中世から19世紀に至るまでの数百年間、エルプリングはドイツと近隣諸国、東欧に至る広域で栽培されていました。十分の一税の廃止が、収量の多いエルプリングの衰退の一因ではないかと考えられている。エルプリングは今日のドイツのワインシーンにおいて、希少価値を持つ品種で、モーゼル地方でだけ栽培が認可されていて、オーバーモーゼルでは、2000年の栽培史を誇ります。
グリューナー・フェルトリーナー Gruner Veltliner オーストリア オーストリアで人気のある品種(全栽培面積の1/3を占める)。軽く生き生きとした辛口で、胡椒のようなスパイシーな香りがする。極めて見事なワインになりうる。
甲州 Koshu 日本 日本固有の生食用以外の醸造用白ワイン用品種。果粒は赤紫色で最も美しいぶどうといわれる。晩生型で樹勢は極めて旺盛。上品で繊細なワインからフレッシュでフルーティなボディのあるワインを生む。
ショイレーベ Scheurebe ドイツ ゲオルグ・ショイ氏によって、1916年ジルバーナーとリースリングの交配によって生まれた品種。刺激的な独特のフレーバーがあり、しっかりとした酸味とコクがある。シュペートレーゼ以上の高級ワインで真価を発揮する。ドイツではリースリングについで栽培量が増えている。プファルツで多く栽培。ショイ氏は他にもジーガーレーベ、フクセルレーベ、カンツラー、ファーバーレーベ、ヴュルツァーなどの生みの親でもある。
バッフス Bucchus ドイツ バッフスは酒の神バッカスのドイツ語読み。ドイツのフスフェルト教授が、シルヴァーナー✕リースリングに、さらにミュラー・トルガウを交配して生まれた品種。優しくふっくらとした味わい。ラインヘッセンなどで栽培量は少ない。
モスカート Moscat イタリア イタリア全土で栽培されている品種。甘いマスカットの香り。
ルーレンダー Rulender ドイツ ブルゴーニュ葡萄の突然変異といわれ、16世紀から知られている。コクがあり独特な味わい。

中間系

少し冷やすと美味しいタイプ
上記の品種でも熟したブドウから造られるコクのあるワイン(リースリングのシュペートレーゼ以上など)は、乳酸が多いので、あまり冷やし過ぎると苦味を感じる。
10-12℃(冷蔵庫で1時間半、氷水で15分)

 クリームを使った料理 脂肪味を含んだマイルドな料理

 

ソーヴィニオン・ブラン Sauvignon Blanc/フュメ・ブラン Fume Blanc フランス 古い記録によると、ソーヴィニヨン・ブランは紀元280年頃からロワール峡谷で栽培されていたことがわかっており、そこから各地に広まったと言われている。際立った芳香に富み、ハーブや燻した香りなど多彩な白ワインを生む。仏サンセールで最良のものに。ボルドーの白ワインではセミヨンとブレンドする。主に南西フランスで栽培されている品種だが、ここ数十年にわたり、世界中で栽培されるようになり、アルゼンチン、チリや、ニュージーランド、イタリア、スペインに広まったほか、カリフォルニア、南アフリカでも成功を収めている。全世界における総栽培面積は約80.000ヘクタールに達しており、世界で最も多く栽培されている白品種のひとつとなっている。ニュージーランドでは刺激的な芳香を持つワインで大成功を納めている。カリフォルニアではオーク樽で熟成させたソーヴィニオン・ブランにフュメ・ブラン(フランス語で燻した香りをフュメという)やブラン・フュメで成功した。シャルドネ同様に品種名ワインとしてソーヴィニオン・ブラン100%のワインが人気があり、世界中で過剰と言っていいほど栽培されている。
シャルドネ Chardonay フランス

Robert Mondavi?Napa,California,U.S.A.

ブルゴーニュ地方の代表的高級白ワイン用品種。他の多くの品種同様、シャルドネのルーツも西アジア。ワイン文化の伝播とともにフランスへもたらされ、ブルゴーニュ地方に根付き、新しい故郷となった。シャンパーニュ地方でもシャンパン用に用いる(この場合は冷旨酸系)。栽培や醸造が極めて容易なこともあって、新興ワイン産出国において最良の白ブドウ品種となっている。さわやかで酸味のしっかりした辛口。1991年、ドイツでも公式品種として認可された。

ミュスカデ Muscadet フランス 軽くきわめてすっきりした辛口。かすかな塩味とアミノ酸の多い風味を持つ。
シェナン・ブラン Chenin Blanc フランス ロワール河流域の卓越した白ブドウ品種。甘口から辛口までのワインにもなるが、必ず酸味をたっぷり含むので寿命が長く、カリフォルニアなど暖かい土地にも向く。
ガルガネーガ Garganrga イタリア トレッビアーノに次いで栽培されている品種。ソアーヴェの主要な品種。軽く繊細な白ワイン。
コルテーゼ Cortese イタリア 繊細で心地よい香りの辛口ワイン。ピエモンテ州のガーヴィが有名。
コロンバール Colombard フランス 英語名:コロンバード。かすかに果実の風味がある、鋭さが魅力の品種。カリフォルニアでは極めて人気が高い。南アフリカや南フランスでも再び勢力を伸ばしている。
ファランギーナ Falanghina イタリア イタリア・モリーゼ州で古くから栽培されている品種。最近注目されている品種のひとつ。
フィアーノ Fiano イタリア カンパーニャで産する強いフレーバーを持つ古典品種。
フュメ・ブラン Fume Blanc アメリカ ソーヴィニオン・ブランの別名。「燻したような香りを持つ(フランス語でフュメ)」ことに因む。カリフォルニアではオーク樽で熟成させたソーヴィニオン・ブランにこの名を使う。ソーヴィニオン・ブランの項参照。
フルミント Furmint ハンガリー ハンガリーのトレードマーク、貴腐ワインで有名なトカイ地方で栽培される品種。造られるワインは、麦わら色でリンゴのようなアロマがあり、熟成するにつれ蜂蜜香を持ち、生気のある力強い香味が生まれる。貴腐葡萄による世界三大甘口ワインの中でも元祖として知られる。
マカベオ/ビウラ Macabeo/Viura スペイン リオハ地方やナバーラ、アラゴン州での呼び名は、ビウラ Viura。カタルーニャではマカベオまたはマカベウと呼ばれ、カヴァ(発泡性ワイン)産出地域で広く栽培。若飲み用にも長期熟成にも耐えうる高級品種。特徴的には、豊かな芳香があり、また骨格をワインに与え、かすかな苦みが風味にある。産地によってかんきつ類の果実の香りや花の香りのあるものから、ミネラルな印象を与えるものまで幅がある。
マルヴァジア Malvasia イタリア イタリア全土をはじめフランスではマルヴォワジ Malvoisie、東ヨーロッパなど広範囲で栽培されている品種。芳醇なワインにもやわらかいワインにもなる。スペインではマディラ酒の原料に。
マルサンヌ Marsanne フランス コート・デュ・ローヌ地方北部の代表品種。コクのあるやわらかいワインは、うまく熟成する。
ミュスカ Muscat フランス 広い範囲で栽培されている。特徴のある刺激的な香り、ほとんどは芳香に富む甘口ワインに仕立ててアルコール強化することが多い(フランスの天然甘口ワインヴァン・ド・ナチュレなど)。アルザスでは辛口。
ミュスカデル Muscadelle フランス 多くのぼボルドーの白ワイン、特に有名な貴腐系甘口ワインのソーテルヌに芳香を与える。ミュスカとは全く別の品種とされる。
ピノ・ブラン(ヴァイスブルグンダー) Pinot Blanc(Weißer Burgunder) フランス ピノ・ノワールの親戚に当たり、シャルドネに性質は似ていて、より穏やか。フルーティー、爽やかで軽いワインになる。若いうちに飲むべき。ドイツではヴァイスブルグンダー
ピノ・グリ Pinot Gris フランス 最良のものは重くコクのある白ワインになる。ドイツではルーレンダー Rulander(甘口ワインの場合)、グラウブルグンダー Grauburgunder(辛口の場合)、イタリアではピノ・グリージョ。穏やかな酸の風味のある白ワイン。
セミヨン Semillon フランス ボルドーの代表的白用品種としてますます重要になっている。長期熟成のできるやわらかい辛口ワインを生む。ソーテルヌでは貴腐の甘口ワインを生む。
シャスラ/グートエーデル Chasselas(Gutedel) フランス 5000年の歴史を持つ、世界で最も古い栽培用ぶどうの1つ。ルーツはブドウの原産地西アジアのパレスチナ地方ではないかと言われ、5000年前にナイル川中流域で栽培されていたと推測されている。その後海洋民族であるフェニキア人によってあちこちにもたらされたと言われている。16世紀にはフランスのワイン産地でも栽培されるようになった。ブルゴーニュ地方マコンの南西にシャスラという村があり、この村の周囲で栽培されていたのではないかと言われ、確実にわかっているのは、17世紀初頭からドイツで栽培されていたこと。ヴュルテンベルク地方とフランケン地方で栽培が始まり、ドイツ広域で栽培されるようになった。
トレッビアーノ Trebbiano イタリア イタリア中部で多く栽培されている品種。軽く爽やかな白ワイン。オリビエート、ソアヴェなどに用いる。南仏ユニ・ブラン Ugni Blanc、コニャック地方のサンテミリオン種も同じ。
ベルデホ Verdejo  ? 主な栽培地はカスティーリャ・イ・レオン州のDOルエダ。アルフォンソ6世の時代、11、12世紀にルエダに植えられたが、原産地ははっきりしていない。
石灰質の小石の多い土壌で主に育つ。厳寒や猛暑、干ばつにも耐え、その土地への適応力が高い。ルエダのように夏冬や昼夜の寒暖差の大きな土地でこそ、この品種の果実味、アロマの豊かさが発揮される。フレッシュで芳香に富み、コクが強く、酸度にも恵まれたワインとなる。
ヴェルディッキオ Verdicchio イタリア イタリア中等部で同名の申し分ない辛口ワインを生む。
ヴェルナッチャ Vernaccia イタリア イタリア中部、南部、サルディーニア島で栽培。生き生きとしてなめらかで、時にはシェリーに近い力強い白ワインになる。
ヴィオニエ Viognier フランス ローヌ河で栽培している珍しい品種。コンドリューで極めて上質の香しいワインになる。

 

ロゼ・赤ワイン用品種

 

冷旨酸系

6-8℃(冷蔵庫で3時間以上、氷水で30分)

 素材を生かした淡泊な料理 甘みのあるまろやかな料理

 

グロロ Grolleau フランス 仏ロワールでフルーティーでやや甘口のロゼ・ダンジューが代表的。
ガメイ Gamay フランス ボージョレの品種。若いうちに飲める軽くフルーティな赤。良質なものは熟成を経て真価を発揮するものもある。
ポルトギーザー Potugieser ドイツ シュペートブルグンダーに並んでドイツで二番目に多く栽培されている赤ワイン用品種。早熟性で主に軽く柔らかで飲み口の良い大衆的なワインになる。

 

赤ワイン用品種

 

中間系

 10-12℃(冷蔵庫で1時間半、氷水で15分)

 クリームを使った料理 脂肪味を含んだマイルドな料理

 

ドルンフェルダー ドイツ 新しい交配種で、色が濃く、なかなかコクのある独特なワインが出来上がるため、栽培面積は急激に増加している。

 

温旨酸系

乳酸・コハク 酸・グルコン酸が多いワイン。
飲み頃温度:ミディアムボディで15-17℃(冷蔵庫で45分、氷水で10分弱)、タンニンが多いフルボディで17-18℃(冷蔵庫で20分、氷水で4-5分)

脂肪分の多いこってりした料理やソースやスパイスのきいた料理よく聞かれますが、室温とはワインセラーの温度です。四季のはっきりしている日本の夏場の室温は、エアコンがかかっているとして約27℃。飲み物でも料理でも「生ぬるい温度」は美味しく感じませんよね。

 

カベルネ・ソーヴィニオン Cabernet Sauvignion フランス

Opus One/Robert Mondavi Napa,California,U.S.A.

世界的に人気の高い最高級赤用品種。世界の最高級赤ワインの頂点であるボルドー・メドック地区では、メルロー、カベルネ・フランなどとブレンドして造る。タンニンが多いので若いうちは渋みが目立つので、この品種から造るワインは必ずといってよいほど熟成させる必要がある。卓越したハーブのような刺激性の芳香とタンニンのしっかりした赤ワイン。最近、新大陸で人気のある手ごろな価格の品種名100%のセパージュ ワインでも欠かせない重要な品種。

アリアーニコ Aglianico イタリア イタリア南部の品種。黒紫色で、しっかりした色調で、酸と果実味たっぷりの赤ワインが生まれる。
カベルネ・フラン Cabernet-Franc フランス 別名:ブシェ。ボルドー地方で栽培されている2種類のカベルネ種のひとつ。カベルネ・ソーヴィニオンやメルローとの脇役的なブレンド用として使われる。
カンノナウ Cannonau イタリア 南フランスのグルナッシュと同じ。イタリア・サルデーニア島ではこう呼ばれ、極めて上質の力強い赤ワインになる。
カルメネール Calmenere チリ もとはボルドー原産品種で、18世紀にはボルドー全域で栽培されていたが、熟期も遅く9月に雨の降るボルドーでは完熟できない品種で、本家ボルドーではほぼ絶えてしまった。現在ではチリのみに現存する品種。チリではこれを長らくメルロと同品種だと考えられていたが、1992年にフランスの葡萄学者クロード・ヴァラがその間違いを指摘し、カベルネ系統のカルムネールであると認定。チリのオリジナル品種として最近注目されてきた。
カリニャン・カリニェナ

Carignan

スペイン スペイン アラゴン地方の原産。フランスでもカリニャンと呼ばれて栽培されている。アラゴンとカタルーニャ州で栽培されてきたが、オイデュム(ウドンコ病)に対する抵抗力が弱く、栽培農家から嫌われ、栽培面積が減っていたが、DOプリオラートのスレート土壌やDOモンサンの花崗岩質土壌では非常に個性のあるワインが造られ、近年のプリオラートの成功によって評価が変わってきている。フランスで他を引き離して最も栽培されている赤用品種。多産型で、濃い色調、非常に高い酸度と豊富なタンニンが特徴で、長期熟成に向いている。通常は他のブドウとブレンドされる。スペインではガルナチャとブレンドすることでバランスのとれた飲みやすいワインになる。フランスのコルビエールの樹齢を重ねた樹からできるものが最良。
サンソー

Cinsaut

フランス 南フランスなどで多く栽培される品種。ヴァン・ド・ペイなど量産ワインの品種で、通常は多のブドウと混醸される。
ドルチェット Dolcetto イタリア ピエモンテ州の、魅惑的なやわらかい赤ワイン。今大もて。
グルナッシュ・ガルナッチャ Grenache フランス ガルナッチャはスペイン アラゴン地方が原産。別名アリカントAlicante。スペイン、南フランス、カリフォルニア、オーストラリアなど多くの産地で栽培。南フランスのローヌ、ラングドック・ルーションではグルナッシュと呼ばれる。オーストラリアでもローヌ系品種としてシラーズに次ぐ面積で栽培されている。世界全体では40万haと赤ワイン用品種では最大の栽培面積がある。その内24万haがスペインにある。スペインでは主にアラゴン、ナバーラ州、トレド県での栽培が多い。干ばつや強い日射、強風にも耐え、土壌を選ばず、病虫害にも強いなどの利点がある。色は淡いが力強くて果実香のある品種。ロゼワインや天然甘口ワインによく用いられる。仏コート・デュ・ローヌの高級産地シャトーヌフ・デ・パープでは最も主要な品種。イタリアのサルデーニャ島ではカンノーナウと呼ばれ、極めて上質の力強いワインとなる。
ランブルスコ Lambrusco ポルトガル ポー河下流域。軽く、発泡性の赤やロゼワイン。
マルベック Malbec フランス ボルドーではブレンド用だが、フランスのカオール(ここではオーセロワと呼ぶ)や、特にチリ、アルゼンチンでは重要な品種。タンニンが多く、濃密な色の濃い、本物の質の高さを見せる。
メンシア Mencía 中世時代、サンティアゴ・デ・コンポステラに向かうヨーロッパの巡礼者たちによってイベリア半島にもたらされたと考えられている。ガリシア州でも栽培されているが、特に結果がよいのはDOビエルソである。テンプラニーリョよりもタンニンや酸味が少ない成分で構成されているが、飲むとフレッシュなワインとなり、また潜在アルコール濃度14パーセントの達成をみるまで成熟する。
近年、革新的な醸造家たちによって注目されるワインが造られている。
モナストレル/ムールヴェドル Monastrell スペイン スペイン バレンシア州のモルベドレ村周辺が原産地と推測されている。ロゼ、赤、甘口、カバ、酒精強化ワインなど幅広いタイプのワインを生む。その後、南フランスのラングドック・ルーションやプロヴァンスへと栽培が広がった。フランスではムールヴェドルと呼ばれる。近年は、スペインのフミーリャでは、きちんとした栽培管理と優れた醸造家の造りによって世界的に注目されるモダンなスタイルのワインを次々と誕生させている。イタリアのキャンティやイタリア中南部で最も栽培されている品種。香り高くコクがある赤ワインにもなる。
サンジョヴェーゼ Sangiovese イタリア キャンティやイタリア中南部で最も栽培されている品種。香り高くコクがある赤ワインのもなります。
ジンファンデル Zinfandel アメリカ カリフォルニア固有の品種で、果実味に富んだ赤用品種。ホワイトジンファンデルという薄ピンク色のロゼにもなる。イタリアのプリミティーヴォは同じ品種だとされている。
ネグロアマーロ Negroamalo イタリア イタリアで6番目に多く栽培されている品種。プーリア州の代表品種でこの地で唯一生き残ったとされる古代品種。黒に近いしっかりした赤色と凝縮した香りと味わい
ネッビオーロ Nebbiolo イタリア イタリアで最良赤ワイン品種の一つ。バローロ、バルバレスコ、ヴァルッテリーナなど。芳香に満ち、見事な果実の風味を持つ強烈なワイン。したがって高級品種共通タンニンが極めて多く、熟成は何年もかかる。
バルベーラ Barbera イタリア イタリア北部、とくにピエモンテ州で最も人気のある品種。色が濃く、果実の香りがあり優れたワインが多い。
ブルネッロ Brunello イタリア トスカーナ州南部で栽培されているサンジョヴェーゼの系統。モンタルチーノでは素晴らしいワインを生む。
プリミティーヴォ Primitivo イタリア イタリアのプーリア州を代表する品種。ジンファンデルの項参照。
プルニョーロ Prugnolo イタリア サンジョヴェーゼの系統。トスカーナやモリーゼ州などで素晴らしいワインができる。
マスカットベリーA

Muscat Bailey A

日本 川上善兵衛氏交配の日本固有の赤ワイン用品種。ベリー種とマスカットハンブルグ種の交配種で、1927年に作出された。湿度の高い日本の気候風土に良く適し、全国で栽培され、穏やかな味わいのワインとなる。
マルベック Malbec フランス 仏南西地方のカオールや南米アルゼンチンでは重要な品種。タンニンが多く色の濃い濃密なワインを生み、良質なものは質の高さを見せるだけの力を備えた品種。
ムールヴェードル Mourvedre フランス タンニンが多く、アロマ(香り)に富む、濃い色の優良なワインを生む。主にブレンド用にプロヴァンス地方(バンドールでは単独で用いる)やサヴォア地方で栽培されている。
モンテプルチャーノ Montepulciano イタリア イタリア中東部で重要な品種。果実味あふれた高品質な赤ワインを生む。アブルッツオ州の同名ワインがコストパフォーマンスの高い赤として最も有名。
メルロー Merlot フランス 世界最高峰である高級ワイン産地、フランス・ボルドー・メドック地区の赤ワイン用のブレンド品種として重要な品種のひとつ。適応性のある品種で、今ではカベルネ・ソーヴィニオンと共に世界中で広く栽培されている。卓越した芳醇なワインを生む。ボルドーではカベルネ・ソーヴィニオンなどと混醸される。
ピノ・ノワール Pinot Noir フランス

Robert Mondavi Carneros Winery/Napa,California,U.S.A.

ブルゴーニュの偉大なる赤ワイン品種。比類のない香気、風味、きめ、コクを産み出します。シャンパーニュ地方や他の地方では時に白ワインや発泡性ワイン、ロゼに使われる。同一種=独:シュペートブルグンダSpatburugunder

ピノ・タージュ Pinottage 南アフリカ 南アフリカのユニークな品種で、ピノ・ノワールとサンソーの交配種。出来の良いワインは果実の風味に富んだものになったり、面白い熟成ぶりも見せる。
シラー Syrah/シラーズShraz フランス ローヌ河地方で最良の赤ワイン。オーストラリア、カリフォルニアではシラーズと呼ばれ重要な品種。しっかりとした色の濃い力強く、時にはスパイシーな良質ワインにも。
テンプラニーリョ Tempranillo スペイン リオハ、ナバーラ地方の原産。スペイン最高の赤ワイン用品種。スペインの高級ワインはほとんどこの品種を原料としている。テンプラニーリョとは「早熟」という意味。非常に繊細で香りがよく、タンニンも酸度も豊かで長期熟成に耐えられる。北方から持ち込まれた品種のため、成熟が早く、収穫は9月中旬頃から行われる。
地域によって呼び方もさまざまで、マドリードとラ・マンチャではセンシベル、カスティーリャ・イ・レオン州ではティント・フィノまたはティント・デル・パイス、カタルーニャではウル・デ・リェブレと呼ばれる。

参 照
Wines of Germany 日本オフィス(ドイツワイン協会)
Wines from Spain Japan(在日スペイン大使館貿易振興部)
在日イタリア大使館 貿易促進部

『地図で見る世界のワイン』ヒュー・ジョンソン・ジャンシス・ロビンソン 日本語訳 山本博/産調出版、『ヒュー・ジョンソンポケットワインブック第5版』 日本語訳 辻静雄料理教育研究所/早川書房、(株)稲葉ワインリスト、メルシャン(株)ワインカタログ他

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