ドイツワイン生産地域

ドイツワインの生産地域


ドイツワインの産地

ドイツの白ワインは他国のそれとは大きく異なり、活き活きとして、フルーティで、ミネル豊かな味わいを持っています。

それは、ドイツのワイン生産地が、ザクセン地方とザーレ・ウンストルート地方を除いて、国土の南部と南西部に集中しています。世界的には、最北の生産地に属し、西の温暖湿潤なメキシコ湾海流気候と、東の乾燥した大陸性気候との境界に位置します。生育期間が長く、11月になって初めて収穫が行われる畑もあります。夏はさほど暑くないため、ワインは繊細で、アルコール度数は南の生産国のワインほど高くありません。また、土壌や品種にバラエティがあり、ドイツワインは決して画一的ではありません。

生産地域

ドイツワインの上級ワイン(クーベーアー=Q.b.A.)以上は、異なる土壌と異なる気候条件をもった次の13の栽培地域となります。約160 の集合畑(グロースラーゲ)と2650 の単一畑(アインツェルラーゲ)があります。

アール ミッテルライン モーゼル・ザール・ルーヴァー ラインガウ ナーエ ラインヘッセン プファルツ ヘシシェ・ベルクシュトラーセ フランケン ヴルテンベルク バーデン ザーレ・ウンストルート/ザクセン

数字は白・赤用品種の作付け面積比率(総栽培面積) ドイツワイン生産者協会(2017年)

■モーゼル=ザール=ルーヴァー地域 MOSEL-SAAR-RUWER

ライン河の支流、モーゼル河とその支流であるザールとルーヴァー川の流域一帯に広がる細長い地域で、とくに中流から上流とその支流である2つの河のザール・ルーヴァーの急斜面で銘醸ワインが生まれます。モーゼル河は、くねくねと蛇行を繰り返してライン河に注ぎますが、名醸畑は間違いなくその南向きの急斜面に位置し素晴らしいリースリングが育ちます。しかしそうした畑では機械作業もできず、大変な重労働を強いられます。すっきりとした酸味とかすかに炭酸ガスを含む清涼感のあるワインです。リースリングの故郷といわれ、ドイツワインの13の生産地域で最大のリースリング栽培地域です。繊細さと奥深さを合わせ持ったモーゼル・ザール・ルーヴァー地域のワインは、秀悦揃いで、当店でも最も取り扱いアイテムが多くなっております。

ブドウ畑面積:8,776ha
ブドウ品種[白90.5%・赤9.5%]: リースリング(61.5%)、ミュラー・トゥールガウ(11.2%)およびエルブリング(5.6%)

取り扱い生産者

■ラインガウ地域 RHEINGAU

ライン河で最良の葡萄畑が広がるモーゼル・ザール・ルーヴァ地域と並ぶ二大名醸ワインの地域です。それは北上を続けるライン河がちょうど東から西に向きを変えて約40kmの北側の南向き斜面になるからです。ラインガウ・リースリングといわれるしっかりとしたコクと厚みのあるワインです。またクラシックな辛口タイプのカルタワインもワイン通なら見逃せません。

ブドウ畑面積:3,166ha
ブドウ品種[白85.2%・赤14.8%]: リースリング(78.3%)、シュペルトブルンダー(12.2%)、ミューラー=トゥールガウ、エーレンフェルザー

取り扱い生産者

■ナーエ地域 NAHE

モーゼルとラインヘッセンに東西から挟まれたところです。ライン河に注ぐナーエ河とその支流に広がり、多種多様な土壌に多種多様な葡萄品種が栽培されています。全体的に、北部の土壌はロームと砂岩が多く、ヘッセンのワインに似ており、南部の粘板岩の土壌からはモーゼルワインの花のような香りと、ラインガウの上品さを持ったワインが生まれます。

ブドウ畑面積:4,187ha
ブドウ品種[白74.8%・赤25.2%]: リースリング(28.7%)、ミュラー=トゥールガウ(12.6%)、グラウブルグンダー(7.5%)、シルヴァーナー、バッカス、ケルナー

取り扱い生産者

■ラインヘッセン地域 RHEINHESSEN

ドイツ最大の葡萄栽培地域。大方は平地やなだらかな丘陵地なので機械作業も容易で生産コストが低く、リープフラウミルヒなどの大量生産ワインの供給地ですが、ライン河に近い「ラインフロント」一帯では、すぐれたワインが生産されています。全体におだやかな酸味とまろやかな味わいが特徴です。

ブドウ畑面積:26,582 ha
ブドウ品種[白68.8%・赤31.2%]: リースリング(17.4%)、ミュラー=トゥールガウ州(16.1%)、ドルフフェルダー(12.6%)、シルヴァーナー、グラウバーグンダー、シュペートブルンダー、ヴァイスブルンダー、ポルトガル、ケルナー

取り扱い生産者

■プファルツ地域 PFALZ

以前は「ラインプファルツ地域 Rheinpfalz」と表示していましたが、プファルツと短くなりました。北はラインヘッセン地域、南西はフランスの隣に広がる温暖で風光明媚な丘陵地帯で、葡萄栽培地域は約23,000ha、約80kmもの広大な葡萄畑が続く「ワイン街道」として有名です。ドイツ最大の生産量を誇る地域で、大部分は大衆ワインですが、北部のダイデスハイム、フォルストなどの村を含むミッテルハート地区は、優れた栽培地があり、ラインガウを思わせるしっかりとしたコクを持ったワインを産する銘醸地です。モーゼルに次ぐリースリングの産地でもあります。

ブドウ畑面積:23,567ha
ブドウ品種[白62.3%・赤37.7%]: リースリング(24.8%)、ドルンフェルダー(12.5%)、ミューラー・トゥールガウ(8.3%)、スパーブルグンダー(7.1%)、さらにグラウバーグン、ポルトガル、ヴァイスブルンダー、ケルナーとシャルドネ

取り扱い生産者

■ヘッシシェ=ベルクシュトラーセ地域 HESSISHE-BERGSTRASSE

旧西ドイツワインの生産地域で最も小さなこの地域(400ha)は、西をライン河、東をオーデンの森に接しています。ワインガウのワインよりコクがありますが、酸味と上品さは少ないのが特徴です。生産量が少なく、ほとんどが地元で消費されます。

ブドウ畑面積:450ha
ブドウ品種[白78.9%・赤21.1%]:リースリング(42.6%)、グラウアーブルグンダー(11%)、ミューラー – トゥールガウ(5.4%)の他にシュペートブルンダーとシルヴァーナー

フランンケン地域 FRANKEN

ライン川から東に約65キロ離れたところにあり、そのブドウ畑の大部分はメイン川とその支流の内側にある丘陵斜面に植えられています。特にシルヴァーナー種による特色ある優れた辛口白ワインを生産する地域。扁平なフラスコボトル(ボックスボイテル)に詰められます。

ブドウ園面積: 6,125ha
ブドウ品種[白81.0%・赤19.0%]:  ミュラー・トゥールガウ州(25.9%)、シルヴァーナー(24.3%)、バッカス(12.2%)、リースリングとカーナー

取り扱い生産者

ヴュルテンベルク地域 WURTTEMBERG

ドイツ南部の広大なワイン産地。ほとんど国外では知られていませんが、中には極めて申し分ないリースリングやドイツで最良の赤ワインを生産します。

ブドウ園面積:11,373ha
ブドウ品種[白29.8%・赤70.2%]:トロリンガー(19%)、リースリング(18.7%)、レンバーガー(15.1%)、シュワルツリーリング(12.5%)、シュテュルブルンダー(11.7%)およびミューラー – トゥールガウとカーナー

■バーデン地域 BADEN

ドイツ南西部のライン河に沿って葡萄畑が散在する広大な地域。急速に評判が高まっています。一般に食事向きながっしりとしてしなやかさもある辛口ワインです。

ブドウ園面積:15,822ha
ブドウ品種[白57.8%・赤42.2%]:シュペートブルンダー(34.3%)、ミュラー=トゥールガウ(15.4%)、グラウブルグンダー(13.1%)、ヴァイスブルグンダー、グーテデル、リースリング

■アール地域 AHR

ドイツワイン生産地域の中で最北端に位置する小さな地域です。ボンの南でライン河に注ぐアール河の両岸の険しい斜面に広がっています。ドイツでは珍しく栽培されている葡萄は赤ワイン用で、軽くて独特の果実味のある赤ワインが造られています。またそのほぼ全量が地元で消費されてます。

ブドウ畑面積:563ha
ブドウ品種[白15.3%・赤84.5%]:シュペートブルンダー(65.1%)、リースリング(8.2%)、フレールブルフンダー(6.2%)、さらにミュラー=トゥールガウおよびポルトギーザー

■ミッテルライン地域 MITTERRHEIN

ボンのすぐ南からライン河に沿って約96kmに渡って広がる地域です。中世の古城や城跡があちこちにそびえるライン下りで有名な、ドイツで最も重要で美しい観光地域であり、葡萄畑はその両側の急斜面にひな壇状に作られます。粘板岩の土壌から強い酸味を持った力強いワインが生まれます。ほとんどは地元で消費されるか古城見物の観光客に売られます。

ブドウ畑面積:469ha
ブドウ品種[白85.3%・赤14.7%]:リースリング(65.9%)、ミュラー=トゥールガウ(5.1%)、シュペートブルグンダー(9.4%)

■ザーレ=ウンストルート地域 SAALE-UNSTRUT

旧東ドイツの葡萄栽培地域で、ライプツィヒ近郊のザーレ、ウンストルート両河が合流するナウムブルク周辺の小さな地域です。白と赤の両方が生産されています。

ブドウ園面積:765ha
ブドウ品種[白74.2%・赤25.8%]:ミュラー・トゥールガウ(14.8%)、ヴァイスブルグンダー(14%)、リースリング(8.9%)、シルヴァーナー、バッカス、グラウバーグンダー、ケルナー、ドルンフェルダー

■ザクセン地域 SACHSEN

旧東ドイツのドレスデンとマイセン周辺のエルベ河流域にある小さな栽培地域です。

ブドウ園面積:498ha
ブドウ品種[白80.9%・赤19.1%]:ミュラー=トゥールガウ(14.5%)、リースリング(14.3%)、ヴァイスブルグンダー(11.9%)、さらにケルナー、ゲヴュルツトラミナー、シェイレーベ

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