カリフォルニアワイン

カリフォルニアワイン

 

地図:Mercian

 

アメリカ合衆国でのブドウ栽培とワイン造りは、内陸北部を除いて太平洋岸と東部と南部でも行われていますが、カリフォルニア州が、ワインの世界においてとても重要な位置を占めています。ブドウにはヨーロッパ系品種とアメリカ系品種がありますが、カリフォルニアではヨーロッパ系ブドウの中心地であり、アメリカワインの90%以上を占めています。カリフォルニア大学にブドウ栽培とワイン醸造の専門部門を設立するなど、ワインの科学的な研究も盛んです。

カリフォルニアにおけるワインの歴史は約220年にすぎません。他のワイン産出国に比べると歴史こそ浅いものの、近代科学に基づく改良と進展が続けられ、現在の「カリフォルニアワイン」の名が世界に広まりました。

産地は北のメンドシーノから南のサンディエゴ、西は太平洋から東はシエラ山麓まででワインを生産しています。

カリフォルニア海流によって発生する霧は、ブドウ成長期の夏には涼しく冬は温暖という、天然の温度調節をしています。また、度重なる地震で大地は大きく櫂曲し、沿岸部と内陸部と南北につらなるコースト・レンジ*1を形成しました。

約100種の土壌バリエーション

太平洋プレートとアメリカプレートがぶつかり合う位置にあるカリフォルニアの地形は、複雑で土壌のバリエーションも約100種と豊富。そのおかげで、土壌ごとに様々な品種を栽培し研究することができます。

*1 コースト・レンジ アラスカ州南東部からメキシコのバハ・カリフォルニアにいたる北アメリカの太平洋の海岸に沿った山脈

カリフォルニアのワイン産地とA.V.A.

カリフォルニアは大きく5つのワイン産地に区分することができ、アメリカ合衆国全体では157のAVA(American Viticultural Area)が存在します。そのうちカリフォルニア州では94のAVAが認可されています。

1.ノースコースト

サンフランシスコ湾の北側であり、北部海岸の大部分が含まれる。巨大なノース・コーストAVAが地域の大部分をカバーしています。有名なワイン産地は、サンフランシスコのちょうど北に位置しています。ナパ、ソノマ、メンドシーノといった有名な郡があり、著名なワイン産地は、ナパ・ヴァレーやソノマ・ヴァレーなど世界的に高級ワインの産地として人気です。カルベネ・ソーヴィニヨン種やピノ・ノワール種、シャルドネ種をはじめ、様々な品種が造られています。カリフォルニア州の北端に近いメンドシーノAVAやレイク・カントリーもこの地域にあるワイン産地です。

2.セントラル・コースト

太平洋沿いにあり、サンフランシスコ湾からサンタバーバラ郡までの地域。内陸側は温暖で乾燥しており、海岸地域は寒流の影響を受けて冷涼と、地域によって異なる特長をもち、それぞれ個性のあるワインが生産されます。北部ではピノ・ノワール種、南部ではメルロー種などが栽培されています。
著名なワイン産地にはサンタ・クララ・ヴァレーAVA、サンタ・クルス・マウンテンズAVA、サン・ルーカスAVA、パソ・ロブレスAVA、サンタ・マリア・ヴァレーAVA、サンタ・イネス・ヴァレー

3.シェラ・フットヒルズ(山麓)

1840年代から50年代のゴールド・ラッシュの舞台となったのがシエラ・フットヒルズ。ワインの需要が一気に高まり、ブドウ栽培が始まりました。代表的な品種は、ジンファンデル種。ネバダの周辺に位置しています。黒ブドウを白ワインの製法で仕上げたブラッシュワインが有名です。

4.セントラル・ヴァレー

セントラル・ヴァレーはカリフォルニアの農業の中心地で、最大のワイン産地です。内陸部にあり、デイリーに楽しめる軽めのワインが多く造られています。白ブドウはシャルドネ種、黒ブドウはカベルネ・ソーヴィニヨン種が主です。

5.サウス・コースト

サンディエゴやロサンゼルスに近い地域で非常に暑く乾燥しています。こちらも毎日楽しめる軽めのテーブルワインが主です。白ブドウはシャルドネ種やピノ・グリ種、黒ブドウはジンファンデル種やテンプラニーリョ種などが栽培されています。

参考:ワインインスティチュート、サッポロビール、メルシャン

カリフォルニアワイン紀行

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