誤解を受けやすい自然現象


酒石について

コルクを開けると、透明や白く光る結晶体がコルクに付着していたり、ビンの底に沈殿していることがあります。これは素晴らしいドイツワインであることの証ですのでご安心ください。この現象は、クラシックなできるだけ濾過とかの作業を加えない生産者で、特にブドウの出来が良い年の品質的に優れたワインに現れます。ドイツのワイン通は「ワインのダイヤモンド」と呼んで喜びます。ただ、アメリカや日本などの消費者からクレームが多いため、瓶詰め前に冷却して取り除く処置をする生産者も増えていますが、素晴らしいワインであるという証明を、わざわざ一工程増やすことは価格上昇につながりますので、小規模生産者の元詰めワインなどではこういう処置をとっていません。

酒石は一般的には無色透明でガラスの結晶体のように出ますが、高級甘口ワインになればなるほど、白い粉のようだったり、白い発泡スチロールのように出たりします。良い証明である酒石も、ドイツワインならではの楽しみ方のひとつといえます。

害はありませんが、見た目に悪いですので、底に沈殿した結晶はグラスには注がない方がいいでしょう。

コルクに付いた黒カビについて
キャップシールを取るとコルクの上に、たまに黒いカビが付着していることがあります。これは異常ではなくて最良の状態で貯蔵されていたことを意味するのです。日本では湿度の違いから同じ条件下でも黒カビは発生しませんが、ドイツやフランスの生産者の地下セラー(醸造倉)では黒カビに覆われていることを誇りにしているのです。つまり黒カビが発生するような状態が、ワインには最適の温湿度であるということです。むしろ良い状態で保管されていた証拠ですので、開栓前にきれいにふき取れば、ワインに悪影響を与えるものでも何でもありません。カビは、温度15℃、湿度75%以上になると発生します。当店の保管セラーもこの理想的温度、湿度に年中保っております。

但し、黒カビ以外のカビの発生は、ワインの保存状態が良好ではなかったということになると思います。

(当店では、ワインセラーにて保存管理いたしております。当店ご購入以外のワインでのそうしたワインのご質問はお答えできません。)

ワインの中のオリ(浮遊物)について

ワインの中に、時々オリが発生している場合があります。これは、天然のブドウ果汁が発酵して生じる酒石、酵母、ブドウかすで、オリが生じることは、むしろ自然なことです。オリ(浮遊物)は一切無害です。品質にこだわるワインでは、フィルターをかけないものもありますので、品質の高いワインを楽しむためには、オリも慣れることです。ただし、ワイン自体は輝いていなくてはなりません。透明度が落ちている場合は、そのワインの保存状態がよくない場合です。また白く濁っているものは変質している可能性がありますのでお飲みになるのは避けるべきです。


知る・楽しむ

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