カリフォルニアワイン紀行-5 ナパ・ヴァレー

カリフォルニア最高の銘醸地、ナパ・ヴァレー

カリフォルニア一帯でワイン生産が行われていますが、ナパとソノマはこだわりのワインを造る名門ワイナリーが点在する地区として知られています。なかでもナパ・ヴァレーは、サンフランシスコの北東約80kmに位置し、両側にはなだらかな低い山脈が連なり、南北に約50km、幅約5?6kmの細長い谷間。ナパとは先住インデアンの言葉で「豊か」「故郷」といった意味であることからもわかるように、昔から肥沃な土地として知られ、気温分布ではボルドーやイタリア北部に近く、カベルネ・ソーヴィニオンやソーヴィニオン・ブランなどのフランス高級ぶどうに最適の地区です。

さらに、このナパをカリフォルニアでも最高級の銘醸地にしているのが、あの有名なサンフランシスコ湾の霧がナパの谷を覆うからです。霧はぶどうが成長する夏は涼しく冬は温暖に、天然のサーモスタット役を果たすわけです。

その谷の中心部を、州道29号線とワイントレイン(ワイナリー見学者を乗せて走る観光列車)が走る鉄道が寄り添うように平行してまっすぐに伸び、よく区画整理された葡萄畑とワイナリーが整然とその両側に立ち並ぶまさにワイン街道で、アメリカ人の観光名所としても賑わっています。サターホームやポールマッソンなど当店でもなじみ深い有数の名門ワイナリーを包むようにして約200の小規模な個人のブティックワイナリーがひしめいています。
また気候がいいナパは、サンフランシスコ当たりの裕福な退職者の老後の居住地や別荘地として注目されているらしい。小高い山頂や中腹には豪邸もそびえ立っています。

ナパ内のディストリクト(小さなAVA) 北から

ロバート・モンダヴィなどが中心となって、畑ごとのぶどうの微妙な味わいを生かした区画別のディストリクト・ワインの開発を進めており、十年前はナパ地域内のAVAはカーネロスとハウエル・マウンテンだけでしたが、どんどん細分化が進められています。

 

ハウエル・マウンテン Howell Mountainナパ北東に位置する丘陵地。カベルネ・ソーヴィニオン、ジンファンデル、シャルドネ

ロス・カーネロス Los Carneros

サンフランシスコ湾の北側に位置し霧の影響を受け涼しい地区。ナパ、ソノマ両郡にまたがるが、独自のAVA指定を受けている。ブルゴーニュ地方のシャルドネ、ピノ・ノワールなど重要な品種。

baloon ようやく陽が高くなり始めた早朝。ナパバレーのブドウ畑と名物の遊覧気球。一回1万円で乗れるそうです。
セント・ヘレナ St.Helena、ラザフォード Rutherford、オークヴィル Orkvill
州道29号線沿いの平坦地の新しい各AVA。ナパのぶどう栽培、ワインの中心地。
スタッグス・リープ Stags Leap

ナパ渓谷の南東部、ナパ川周辺で火山性土壌から爽やかでエレガントなカベルネ・ソーヴィニオン、ソーヴィニオン・ブランを生む

アトラス・ピーク Atlas Peak
イタリアに似た気候風土からサンジョベーゼなどイタリア系品種が栽培されており、イタリアの名門アンティノリが所有するぶどう園などがあります。
マウント・ヴィーダー Mt.Veeder
ナパの西側を連なるマヤカマン山脈最高峰、816mのヴィーダー山付近の丘陵地。石灰土壌からカベルネ・ソーヴィニオンなど。

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