08 ヴィリー・シェーファー家(モーゼル)

8.ヴィリー・シェーファー家

モーゼルの小さな宝石

ヴィリー・シェーファー家
Weingut Willi Schaefer所在地:グラッハ、創業:1706年
栽培面積:約2.7ha、年平均生産本数:26,000本★訪問日:2000年9月4日(月)
著名なワインライター3氏の評価
S.P. ★★★★
R.P. ★★★★
H.J. ★★★
生産地域:モーゼル・ザール・ルーヴァー地域/中部モーゼル地区
所有畑:グラッハー・ドムプロスト、ヒンメルライヒ、ヴェーレナー・ゾンネンウーア

VDP(ドイツ高級ワイン葡萄園連盟)メンバー

 

 

■ヴィリ・シェーファー家
品質にして生産量があまりにも少なく入手困難なことから、「モーゼルの輝く小さな宝石」と讃えられるヴィリ・シェーファー家。ロバート・パーカー氏も「おそらくグラッハの最良の生産者でしょう」と有名なワイン誌でコメントしています。蔵元に到着。さっそくシェーファー氏が歓迎に出迎えてくれました。うしろにいるのは息子さんのクリストフ君23才
グラーハ村の一級畑「ドムプロスト(高僧)」
シェーファー氏の説明ですが「60?70度の急傾斜地で、土壌はスレート(粘板岩)で深いために水分が適度に保たれ、ミネラルが溶けやすいソフトな土です。畑のミクロクライメイト(微気候)は、風がたまりやすいので保温効果が高い。中腹よりも下の方が気温が高いので良い。樹齢は50年以上の古木がほとんどだ。冬も畑作業を行う。6-7月 房の選定作業、わらや石などを敷き、土壌の整備をする。」
地下のケラー
小降りの貯蔵樽が17個あります。「リースリングのようなアルコール分の弱い(7.5?10%)ワインは、新樽は使えない。50年以上使っている。」そうです。その古さが蔵の財産であるという誇りが伝わってきます。
私が生まれる前から、このケラーの中でじっとリースリングワインを育ててきたのか。シェーファー氏のお父さんの頃からですね。ブドウも50年以上の古木。何かサイクルが日本と違いますね。

 

シャッス・カマー(ビンテージ・セラー)
「シャッス・カマーを持っているところは少ないです。と誇りを語ってくれました。良作年のビンテージ・ワインが熟成しています。

まだ新しいステンレス製。ワグナー家のように発酵も木樽で行う数少ない生産者もありますが、発酵はクリーンにステンレスで行う生産者が多いようです。
2000年のブドウの出来は「平均以上の出来だ。
6月上旬 開花。平年より14日早かった。
7月   雨模様が続いたが、寒くはなかった。結実には問題ない。
8月   あまり暑くない程良い陽気だった」
ほんとうにワイン造りは畑造り、ブドウ造りなんだと思います。「自分にとってはたとえ一日のうち、半日でも数時間でも畑に出て働くことが何より嬉しい。」とおっしゃる誠実で温厚な人柄がにじみでるシェーファー氏です。
1706年にワイン造りを始めたシェーファー家。先祖代々からの一流畑は、生産者にとって名誉であり、貴重な財産であることが伝わります。「世界のわずか7%の生産量しかないドイツワインだが、軽いアルコールのワインを世界が評価し始めた。ミネラルの多い食事と高いアルコールを必要としなくなっている。ミネラル分が多く、アルコールの低いドイツワインは最適な飲み物です。」
ヒュージョンソンも同じことを「ポケットワインブック」で述べています。
21世紀はリースリングの時代が来る?!
シェーファー父子と庭で最後に記念のスナップ。世界三大ワイン大学の一つ、ガイゼンハイムの醸造学校を卒業し手伝っている、息子のクリストフさん23才は1m90cmはあるシェーファー氏よりもさらに長身です。どこの国も後継者不足ですが、高級生産者の畑ほど急斜面の厳しい農作業を強いられ、若者は後を継ぎたがらないそうですが、「後を継ぐ決心をしてうれしい」と語るシェーファー氏ですが、今回回る蔵元はどこも活気があり、前途洋々です。

 

蔵元でテースティングしたワイン


cart?当店取り扱いワイン grapeico?輸入元取り扱いワイン

1 1999 グラッハー ヒンメルライヒ カビネット
Graacher Himmelreich Kabinett
グラッハ村の一級畑「天の国」。「乾燥しすぎると良いブドウは出来ません。この畑は水分が適度にある恵まれた土壌」とシェーファー氏が語っていました。とても際だってフルーティーで繊細な味わいは、シェーファー氏のきらっと光るスタイルがあります。
2 1999 グラッハー ドムプロスト シュペートレーゼ
Graacher Domprobst Spatlese
気品、風格、豊かな味わい、すべてがパーフェクトです。
3 1999 グラッハー ドムプロスト アウスレーゼ 樽番19
Graacher Domprobst Auslese #19
一つの木樽仕込みのアウスレーゼ。若々しい酸、気品あふれる上品な香り、重厚なコク。まだまだ将来性の期待できる品格を備えています。
4 1999 グラッハー ドムプロスト アウスレーゼ 樽番6
Graacher Domprobst Auslese #6
「樽番6」。トロピカル・フルーツのような熟した果実の香り、まさにパーフェクト、グレートなワインです。同じように仕込んで同じように木樽で熟成させたものがそれぞれの個性がこれだけ異なり、違うということが大変勉強になりました。別々に瓶詰めしたいのもよく理解できます。
5 1971 グラッハー ヒンメルライヒ アウスレーゼ
Graacher Himmelreich Auslese
偉大な71年の大オールド・ビンテージ。しかし、驚くほどまだまだしっかりしていてまろやかです。「熟成によって酸や糖は変化しない。アルコールもまろやかになる」とシェーファー氏は語ってくれました。
6 1997 グラッハー ドムプロスト ベーレンアウスレーゼ
Graacher Domprobst Beerenauslese
90年代で最高の年といわれる97年。貴腐の香りが漂い、素晴らしく凝縮した酸、甘さ、ミネラルが詰まっています。

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