07 フリッツ・ハーク家(モーゼル)

7.フリッツ・ハーク家

モーゼルの三大名醸家のひとつ

フリッツ・ハーク家

Weingut Fritz Haag所在地:ブラウネベルク、創業:1650年

栽培面積:7ha、年平均生産本数:65,000本

★訪問日:2000年9月3日(日)

著名なワインライター3氏の評価
S.P. ★★★★★
R.P. ★★★★★
H.J. ★★★★
生産地域:モーゼル・ザール・ルーヴァー地域/中部モーゼル地区

所有畑:(ブラウネベルガー・ユッファー、ユッファー・ゾンネンウーア)

土壌:スレート(粘板岩)質、栽培品種:リースリング100%、平均収穫量:68hl/ha
VDP(ドイツ高級ワイン葡萄園連盟)メンバー

 

1650年より、ブラウネベルクでワイン造りを始めたハーク家は、以来ブラウネベルクでも最も重要な生産者となっています。太陽の光を充分に吸収する、あの名高いブラウネベルクの急斜面(しかも日時計のある最良の部分)に5haの畑を持ち、年間総生産量は、平均僅か5,000ケースという個人生産者です。現地の専門家の多くは、ここのワインはシャルツホーフベルガーで知られるエゴン・ミュラー家やドイツワインガイドの表紙になっている一流畑のヴェレナー ゾンネンウーア(日時計)の所有者J.J.プリュム家と同格と見ています。「初めてお会いしたハーク氏が、“私の造ったワインを、誰がどのように売るかということは、実に重大なことなのです”と言った言葉はとても印象に残っています。ワインライターのスチュワート・ピゴットは「良い生産者、良い畑と良い年なら、良いワインが出来る」と言っていますが、ハーク氏は「良い畑、良い生産者、良い年ならば良いワインが出来る」といいます。つまりハーク氏が言うにはどんなに良い生産者でも良い畑を持っていなければ、決して良いワインは出来ないと考えています。

フリッツ・ハーク家は、ヨーロッパで有名な「ミシュラン」と肩を並べるレストラン・ガイド「ゴーミヨ」の「’94ドイツワインガイド」で、“ドイツワインの最高の生産者”に選ばれ、今や誰もが認めざるをえない存在となっています。ハーク氏とともに72゜の傾斜があるというユッファー・ゾンネンウーアの畑に行き、その驚くべき急傾斜に実際に立ってみました。まったく機械を導入できないこの急斜面での農作業は想像を超えた厳しさです。」

-稲葉ワインリストより

 

[拡大地図] ■モーゼル中流の超一流畑「ブラウネベルガー・ユッファー=ゾンネンウーア」

(濃い緑色の部分)

ヒュー・ジョンソンがシリーズ編集長、スチュワート・ピゴットがドイツを担当した「ザ・ワイン アトラス オブ ジャーマニー」で評価しているモーゼル河の超一流畑(Great
First-class vineyard)、7ヶ所の一つ「乙女=日時計」畑。この偉大なる超一流の名醸畑についに自分の足をつけることができました。
中央に大きな日時計があります。モーゼルで畑に日時計があるのは、ここと、もう少し下流のJ.J.プリュム家の先祖が創ったヴェーレナー・ゾンネンウーアとその西側に隣接するツェルティンガー ゾンネンウーアの3ヶ所です。時計がなかった頃に畑で働く労働者のために時間を知らせる意味でつくられたものだそうです。
日本の北海道と緯度がほぼ同じなドイツのこの地方では、太陽熱を精一杯吸収するには南向きで急斜面であり、モーゼル河に面してその反射光を受けることで、リースリングは最高の酸度と糖度の恵みを得るのです。
> 最大傾斜度72゜もある急斜面。立っているのも大変ですが、ここで農作業は大変であるという意味が実感できました。
畑の日時計から下を。長い急な階段が続きます。
成熟しているリースリング。そんじょそこらの畑のブドウとワケが違います。その貴重な一粒を食べてみましたが、まだ9月初旬ですので、酸味が強いためかも分かりませんが甘さはそんなに感じませんでした。
私がフリッツ・ハーク氏にお願いしてスナップ写真を撮れるなどと、しかも最高のロケーションであるユッファー=ゾンネンウーアの日時計の前で。20年間度々ワイン誌や専門誌でお顔と畑を拝見してきた場所に今立っています。まさに夢のようです。世界的に最も偉大な白ワイン生産者の一人、私にとっては有名映画スターのような人物なのです。
「モーゼルの父子鷹」といわれるフリッツ ハーク氏と長男、トーマス氏、私。こんな立派な人たちと記念撮影できるなんて。(@。@)スゴスギル・・・
蔵元でテースティングしたワイン


当店取り扱いワイン 輸入元取り扱いワイン

1.1999 フリッツ ハーク リースリング クーベーアー

Fritz Haag Riesling Q.b.A.

ついにモーゼルの真打ちハーク家のグーツワイン登場です。トロピカル・フルーツのような果実味あふれ、素晴らしいバランスのとれた味わいはパーフェクトといえます。

2.1999 ブラウネベルガー ユッファー ゾンネンウーア リースリング カビネット

Brauneberger Juffer Sonnenuhr Riesling Kabinett

(参考品。テースティングなし)

3.1999 ブラウネベルガー ユッファー ゾンネンウーア リースリング シュペートレーゼ

Brauneberger Juffer Sonnenuhr Riesling Spatlese

ブラウネベルガー ユッファー ゾンネンウーアの畑から東に約1.2kmのところにある一級畑。とても果実味が豊かで、甘みがあります。良いワインなのですが、3.のパーフェクトな最高畑の後に試飲させられるのはつらいものがあります。どうしても比べてしまうのですが、香りも甘さもややバランスは劣ります。ここらがフリッツ・ハーク氏の経験と最高畑の実力の差をまざまざと見せつけられました。

4.1999 ブラウネベルガー ユッファー ゾンネンウーア リースリング アウスレーゼ 樽番2

Brauneberger Juffer Sonnenuhr Riesling Auslese #2

5.1999 ブラウネベルガー ユッファー ゾンネンウーア リースリング アウスレーゼ ゴールドカプセル

Brauneberger Juffer Sonnenuhr Riesling Auslese Goldkapsel

99年産のアウスレーゼでも、特に優れたワインに“ゴールドカプセル”(金のキャップ)が付けられます。一言だけ「ワインの芸術です」。

6.1969 ブラウネベルガー ユッファー ゾンネンウーア リースリング アウスレーゼ

Brauneberger Juffer Sonnenuhr Riesling Auslese

もう蔵元のケラーにも何本もない貴重なオールド・ビンテージを我々のためにお出ししていただけました。偉大なる71年に近い味わいだそうです。

7.1992 ブラウネベルガー ユッファー ゾンネンウーア リースリング アウスレーゼ

Brauneberger Juffer Sonnenuhr Riesling Auslese

もう蔵元のケラーにも何本もない貴重なオールド・ビンテージを我々のためにお出ししていただけました。偉大なる71年に近い味わいだそうです。

8.1989 ブラウネベルガー ユッファー ゾンネンウーア リースリング トロッケンベーレンアウスレーゼ

Brauneberger Juffer Sonnenuhr Riesling Trockenbeerenauslese

「トロッケンベーレンアウスレーゼは房を手でつかみ、ピンセットで貴腐ブドウを一粒一粒集めても1Lも採れない」とハーク氏が語っていました。11年も経っているなんて思えないフレッシュさで、「あと30?50年は持つであろう」とハーク氏が語っていました。恐るべし「超一流畑」、「最高の出来の良いブドウ」、「最高の生産者」だと実感しました。

知る・楽しむ

コメントを残す