02 ハインツ・ワグナー博士家(ザール)

2.ハインツ・ワグナー博士家

妥協しない本格ザールワインの伝統を伝える一人。まさにワイン造りにその身を捧げる人

ハインツ・ワグナー博士家

Weingut Dr. Heinz Wagner

所在地:ザールブルク、創業:1880年栽培面積:約9ha、年平均生産量:54,000L

著名なワインライター3氏の評価
S.P. ★★★
R.P. ★★★★
H.J. ★★★
生産地域:モーゼル・ザール・ルーヴァー地域/ザール・ルーヴァ地区所有畑:ザールブルガー・ラウシュ、アントニウスブルンネン、オクフェナー・ボクシュタイン、アイラー・クップ、の一等地のみ土壌:強いスレート(粘板岩)質、栽培品種:リースリング100%、平均収穫量:75hl/ha

V.D.P.(ドイツ高級ワイン葡萄園連盟)メンバー

 

蔵元訪問レポート ★訪問日:2000年9月2日
 今回のワイン蔵元探訪ツアー初日は、ハインツ・ワグナー博士家を訪れました。ワグナー氏は聞く通りの誠実な人柄がにじみ出てくるような方でした。お話をお聞きしていると「世界中のワイナリーを回りましたが、彼ほどワイン作りに身を捧げている人は他に会ったことがありません。-スチュワート・ピゴット氏」の通り、まさにワイン造りについての情熱が伝わってきます。

 

■住居の地下に広がる大きなセラー

住居の地下に広がる大きなセラーceller(ワイン蔵:ドイツ語ではケラーkellerですので、これからはケラーでいきます。)
地下のケラーは広くトンネルが5,6本ありました。、昔はザールでも規模の大きな個人生産者で、1960年頃までは20人以上が働いていたそうですが、今では彼一人で栽培から醸造、瓶詰めまでをこなしている質を重視する全くの個人生産者です。

町の中心部とドイツ国鉄ザールブルク駅醸造所はその駅の真ん前にあります。
 今回初めて醸造所と畑を訪問する機会を得ました。蔵のあるザールブルクはルクセンブルクやフランスの国境と直線距離で10kmの所に位置しており、昔から戦争の被害が大きいところだそうです。ザール河はこの美しいザールブルクの町を過ぎ、南向きにザール工業地帯に向かいます。
川岸のザールの城山が見えるレストランでドイツ最初のディナーこの建物は今はホテルになっていますが、ワグナー家と関係が深く、このレストランに使われている部屋は、ワグナー氏が幼年期を過ごした思い出の部屋なのだそうです。

輸入元コメント
 「その日本からのバイヤーは、明らかに感銘を受けていました。そして、かつてから彼が探し求めていたものは、ザールリースリングであったことに気づいたのです。しかし、彼は日本人はまだこの類のワインを受け入れる段階ではないと思いました。?とかくするうちに日本の顧客は、イギリスやアメリカに並ぶ程に増えました。」この文章はドイツで発行された「WEINGUTER IN DEUTSCHLAND」より抜粋したもので、文中の日本人とは19年前に訪れた私どものことです。ワグナー氏ほどワイン造りにその身を捧げている人は、世界中でいないと言われています。畑仕事から醸造、セラー内の作業もすべて彼自身で行なっています。 十数年前までこの醸造所のワインは全く無名でしたが、今やザールをはじめ世界の白ワインの頂点といわれるシャルツホフベルガー(エゴン・ミュラー家)と比べてもまったく引けを取らないトップクラスです。今ではドイツのグルメ雑誌「DERFEINSCHMECKER」においても世界のベストワイン100の中に彼のワインが選ばれております。彼の造り出すワインを待ちわびる熱心なファンが世界中に増え、あまりにも希少なワインとなってしまいました。-輸入元 稲葉
ワインライター コメント
 ザールといえばエゴン・ミュラーといわれるほどの超有名蔵と比べ、彼ハインツ・ワグナーの名は全く無名に近いものですが、彼ほどワイン造りにその身を捧げている人は、世界中のワイナリーを回りましたが他にあったことがありません。畑仕事から醸造、セラー内での作業もすべて彼自身が行っており、彼の育てたワインは、どんな有名な醸造元と比べても全く引けをとりません。機械作業が不可能な大変険しい斜面にリースリングのみを植え、その醸造法は頑固なまでに伝統的です。近年、ドイツワイン生産者の間で誰もがよりクリーンなワインを造ろうとハイテクにはしり、ワインからいろいろ複雑なエキス分を取り除いてしまう傾向がありますが、ワグナー氏は、彼のワインの風味が弱まってしまうのを嫌い、昔ながらの製法を守っています。彼のワインは、酸味が強すぎると言う人もいますが、彼は、「もし酸を弱めたら、果実味も風味も弱まってしまうし、何よりそんなことをしたら私のワインではなくなってしまう。」と言い、全く妥協せず、まさに他の若い古典派のドイツワイン生産者のお手本ともなるべき人物といえます。-LIFE BEYOND LIEBFRAUMILCH by Stuart Pigottより– もしあなたが、お手本通りのミネラルや花のような香りのリースリングであり、たいへんな価値の源を探しているなら、ハインツ・ワグナーをチェックして下さい。辛口で強烈で非の打ち所のない、造りのしっかりした素晴らしい掘り出し物です。お手本通りのミネラルや花のような香りの価値の高いザール・リースリングを探しているならワグナーをチェックして下さい。オクフェナー ボクシュタインとザールブルガー ラウシュからのふたつのQ.b.A.は、辛口で強烈で非の打ち所のない、造りのしっかりしたリースリングの中で素晴らしい掘り出し物です。-ロバート・パーカーJr.「ワイン アドボゲイト」より-

 

蔵元でテースティングしたワイン Weinprobe am 2.9.2000


cart当店取り扱いワイン grapeico輸入元取り扱いワイン

1. 98年 ザールブルガー ラウシュ リースリング クーベーアー ハルプトロッケン

1998er Saarburger Rausch, Rieslig Q.b.A. halbtrocken

ザールブルクの最高畑ラウシュ(ざわめき)のハルプトロッケン(中辛口)。「本格ドイツワインは甘くなくてもうまいんだよ!」といった、誠実なワグナー氏の内に秘めた自信が見事に表れた会心自信作の一つです。トロピカルフルーツを思わせる香りと素晴らしい酸味。「長く持つだろう」とワグナー氏が語っていました。

2. 99年 オクフェナー ボクシュタイン リースリング クーベーアー

1999er Ockfener Bockstein, Riesling Q.b.A.
ボクシュタイン(鹿の岩)畑。「99年は97年にも増して90年代で当たり年になった」とワグナー氏が言っていました。
まだ若いのに、ワグナー氏の酸の多いワインの中では、おとなしいやわらかな香りとよく熟した蜂蜜のような適度な甘さで、今からでも爽やかさを楽しむことができます。

3. 99年 ザールブルガー ラウシュ リースリング クーベーアー

1999er Saarburger Rausch, Rieslig Q.b.A.
リスト1.のやや甘口タイプで同家のスタンダードな存在です。2.のボクシュタインはソフトさが売りですが、畑が違うとこれだけ違うのかと驚きます。さすが最高畑ラウシュだけありますね。若い内は酸が荒いという先入観が消えてしまいました。「99年は早くからでも飲めるワインになったよ」とワグナー氏がおっしゃる通りで、しっかりとした酸味と上品な甘さが実にバランスよく、素晴らしい充実した味わい。

4. 99年 ザールブルガー ラウシュ リースリング カビネット

1999er Saarburger Rausch, Rieslig Kabinett

5. 99年 ザールブルガー ラウシュ リースリング シュペートレーゼ

1999er Saarburger Rausch, Rieslig Spatlese

6. 99年 オクフェナー ボクシュタイン リースリング アウスレーゼ

1999er Ockfener Bockstein, Riesling Auslese

7. 95年 ザールブルガー ラウシュ リースリング アウスレーゼ

1995er Saarburger Rausch, Rieslig Auslese

8. 93年 ザールブルガー ラウシュ リースリング アウスレーゼ ゴールドカプセル

1995er Saarburger Rausch, Rieslig Auslese***

93年のラウシュのアウスレーゼの中でも、特に最高の出来の樽を「ゴールドカプセル***」として発売したワインです。どうのこうのとコメントすべきまでもない完璧さ。まさにワインの芸術です。

9. 76年 ザールブルガー アントニウスブルンネン リースリング アウスレーゼ

1995er Saarburger Antoniusbrunnen, Rieslig Auslese

貴重な76年の大ビンテージワイン。アントニウスブルンネンの畑はラウシュの真上に位置しています。現在は栽培はラウシュとボクシュタインに集中し、その他の畑は休んでいるそうです。

10. 97年 ザールブルガー ラウシュ リースリング ベーレンアウスレーゼ

1997er Saarburger Rausch, Rieslig Beerenauslese

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