(株)佐浦/宮城県・塩竈

蔵元の概要

会社名

(株)佐浦

所在地 宮城県塩竈市本町2ー19
創業年 亨保9年(1724年)
杜氏名 小野寺 邦夫、赤間 勲
紹 介

名杜氏の技を今に受け継ぐ 伝統の銘酒

享保9年に奥州一ノ宮である塩竃神社の御神酒酒屋として酒を醸したのが蔵の始まり。「東北の吟醸といえば浦霞」と言われるものを築き上げた昭和の大杜氏・平野佐五郎氏、その伝統の技を受け継ぎ、地米にこだわり、150年の歴史を刻んだ酒蔵で美酒を醸す。

特 徴 松島湾に面した人口6万人ほどの港湾都市・塩釜市は、奈良時代から国府の港として、また、奥州一ノ宮である塩竃神社の門前町として栄えてきました。名勝松島観光の入り口として年間100万人を超える参拝客が訪れ、塩竃神社の初詣はもちろん年3回ある御輿の御神幸や、海の日に行われる日本三大船まつりの一つ「塩竈みなと祭」は特に賑わいをみせます。世界有数の漁場・三陸沖を控えた漁港には豊かな海の幸が挙がり、生マグロの水揚げ、蒲鉾などの水産練り製品などは日本一を誇っています。人口あたりの寿司屋の数も日本一とも言われ、新鮮で豊富な海の幸に今日も多くの観光客が舌鼓を打っていることでしょう。蔵元は観光桟橋からもほど近いところに建ち、敷地内に残る江戸時代末期に建てられた土蔵や大正時代の石造りの蔵は、いまでも仕込み蔵として使用されています。
歴 史

藩政期の塩竃は藩主伊達氏の崇敬篤い塩竃神社の門前町として、また仙台の海の玄関口として諸税免除等の恩恵を受けながら大いに発展し、行き交う旅人で活況を呈していたといいます。蔵元佐浦家の初代・富右衛門は、はじめ麹製造業を営んでいましたが、1724年に酒造株を譲り受け、以来、塩竃神社の御神酒を醸しつづけてきました。明治時代には海路を利用した三陸沿岸への出荷も盛んで、数十年前までは蔵の裏手まで船が入り荷の積み下ろしを行っていたといいます。酒銘の「浦霞」は源実朝の詠んだ歌「塩竃の浦の松風霞むなり八十島かけて春や立つらん」に由来。昭和に入ってからこの酒銘に統一されました。昭和30年代からは大杜氏・平野佐五郎氏のもと、協会12号酵母の分離蔵として地酒全体の品質向上にも大きく貢献。「東北の吟醸といえば浦霞」と言われるほどのものを築き上げました。1973年発売の「浦霞禅」は今もなお看板商品として多くの方々に愛されているロングセラー商品となっています。

造 り 戦後の物不足の頃より高品質の酒造りを目指し、名杜氏と謳われた平野佐五郎氏に酒造りを任せ、米を磨き設備を整えてきました。現在は佐五郎氏の甥の重一氏から、同氏に薫陶を受けた2人の杜氏へとその技が受け継がれています。原料米には《ササニシキ》や《マナムスメ》、《トヨニシキ》といった宮城県産米を平均精米60%程度まで磨き上げ、仕込水は松島湾近くの中硬水の井戸水と水道水を濾過したものを調合して使用。酵母は自家培養酵母(浦霞酵母)を用い、低温でじっくりと時間をかけて発酵させます。「本物の酒を丁寧に造って、丁寧に売る」をモットーとし、基本に忠実な酒造りを心がけています。
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