イタリアは南北に二分する場合と、北部・中部・南部に三分する場合がありますが、ここでは、北部、中部、南部に分けて、トスカーナ州、ラツィオ州、ウンブリア州、マルケ州、アブルッツォ州、モリーゼ州の6州を中部イタリア(Centro)とします。
ティレニア海沿岸地帯のワイン
トスカーナ州
西側のティレニア海沿岸のトスカーナ州は州都はフィレンツエ。イタリア中部で最も有名な生産地です。サンジョベーゼ種で作る「キャンティ・クラシッコ」や「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」の他、フランス系品種で作るスーパートスカーナなどが有名です。州の生産量のうち約85%が赤ワインです。
ラツィオ州
州都はイタリアの首都ローマ。比較的カジュアルなワインが多く、生産量のうち約80%が白ワインです。
ウインブリア州
海に面していない内陸の州、州都はペルージャ。赤ワインの「モンタファルコ・サグランティーノ」などが知られています。
アドリア海沿岸のワイン
マルケ州
アドリア海側。ヴォルデッキオ種から作る白ワインなどが知られています。
アブルッツォ州
アドリア海側、比較的カジュアルなワインが多く、赤ワイン「モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」などで知られています。
モリーゼ州
ティレニア海側、イタリアで2番目に小さな州でワインの生産量は少なめです。