9月には入っても残暑の残る今年。とはいえ、よく五感を働かせてみると、以前よりも蝉の声に元気がなくなったり、朝晩に肌寒さを感じたり、また近所の公園にススキが風で揺れるのを発見したり・・・

など、秋の気配を少しずつ感じ始めている方も多いのでは。そこで今回は、秋の夜長を楽しむお酒について聞きました。

秋に飲みたくなるお酒の条件は「食事との相性」、続いて「チビチビと飲める」

まず、秋に飲みたくなるお酒の条件とは一体何でしょうか。最も回答が多かったのは「食事との相性が良い(もの)」(43.7%)でした。「秋には旬の味覚が多いので・・・」(男性20代)、「鍋をみんなで囲みながら、ゆっくり談笑し飲みたい」(女性30代)など、「実りの秋」と呼ばれるようにフルーツや野菜はもちろん、海の幸も脂がのって美味しい時期を迎えるこの時期、お酒は主役というよりも、むしろ食を邪魔しない引き立て役として求められているようです。第2位は「チビチビと飲めるもの」(35.5%)。「夏は常にのどが渇いているので『が~っ』と勢いで飲めるものが一番であったが、秋になると量が飲めないので、チビチビ飲んで味を楽しめるお酒」(女性30代)など、暑さの厳しい夏場は、味よりも、まずは枯渇した喉を癒すことを目的に「ぐいぐい」飲めるものが求められていたものの、気候が穏やかに落ち着き始めるとともに「グイグイ」から「チビチビ」へ。喉の渇きというよりも、ゆっくりと「味わい」を楽しめるお酒に人気が集まる傾向が見受けられました。

大勢でパッと賑やかによりも、一人で、疲れを癒すことができるお酒を求める!?

次に第3位は「ストレスや疲れを癒すもの」(31.0%)、4位に「一人でしっとり」(30.3%)が続きました。「ススキの穂と朧月夜を眺めながら、一人感傷に耽って飲み明かす」(女性60代)、「ピアノのCDなんかを聞きながら飲むと疲れがとれるので・・・」(女性30代)など、9月に入って急に夏場の疲れが出始めた方が多いせいか、「ストレス解消」「リラックゼーション」を欲する方が目立ち、大勢でパッと賑やかにというよりも、一人でのんびり、しっとりと飲みたいという声が多数寄せられました。また中には「DVDを見ながら、ゆっくり飲みたい」(女性20代)、「読書をしながら、時間をかけて段々と酔いを感じられるものが良い」(女性50代)など、趣味に没頭しながら楽しめるお酒を条件に挙げる声も案外目立ちました。いわば、秋に求められるお酒は単に酔いや、喉の渇きを満たすだけに留まらず、私たちの体に癒しを与え、かつ心に新しいエネルギーをもたらすサポート役でなくてはならないのかもしれません。

20代、30代では「甘口」「大人」もの、世代とともに「辛口」「常温」「燗」

世代別によるお酒選びの条件はいかがでしょうか。「甘い果実の入ったお酒が飲みたい」(女性20代)、「雰囲気を大切にしたいので地味であるけれど、こだわりのあるお酒、大人っぽく落ち着いた高級感のあるお酒を重視」(男性20代)など、若い20代、30代では「甘口」「大人っぽい」という条件が突出していたものの、世代が高まるとともにこうした声は減少する傾向が見受けられました。その一方、「常温で辛口のお酒をゆっくりと味わいたい季節」(女性60代)、「季節の旨い酒の肴と、熱燗で一杯やりたいね」(男性60代)など、年齢とともに「燗で飲めるもの」「常温で飲めるもの」「辛口」という声が急増し、世代間でお酒選びのポイントに大きな違いがあることが明らかとなりました。

秋に飲みたい人気ナンバーワンは「ワイン」

では次に、秋になると飲みたくなるお酒を具体的に見ていきましょう。堂々の人気ナンバーワンは「ワイン」(43.4%)でした。「ワインは、葡萄が原料なだけに、やっぱり秋に似合う」(女性50代)、「ボージョレ・ヌーヴォの解禁に関する話題が店頭で目立ち始めると、今年のような8月の猛暑による葡萄の出来具合が気になり、国内、ヨーロッパのワインのニュースを丹念に読むようになる」(男性60代)など、フランスのボージョレ・ヌーヴォを始め、世界各地からヌーヴォもの(新酒ワイン)が市場に出回り始めることもあって、「秋=ワイン」というイメージが日本国内でもすっかりと定着していることがうかがえます。

2位は季節に関係なく「ビール」強し!続いて、和食に合う「日本酒」「本格焼酎」

第2位は、1位と僅差で「ビール」(40.9%)。「いつでもビールが大好きなので、年中ビールが第一位」(女性30代)、「夏、汗をかく時は、ビールや発泡酒をがぶがぶ飲んでいたが、これから涼しくなってくると、つまみとともにじっくりとビールを味わうようになる」(男性60代)など、喉越しで楽しんでいたビールに「味わい」を求め始めたという声も目立ち、ビールの楽しみ方に季節感が垣間見られました。続いて3位は「日本酒」(31.9%)、5位に「本格焼酎(乙類)」(17.6%)が挙げられました。「秋刀魚、栗ご飯、きのこなど、秋の味覚には焼酎や日本酒が一番合う」(男性20代)など、新米、魚介類に秋野菜と和食の美味しくなるこの季節、お酒も、やはり和ものの「日本酒」「焼酎」との相性が抜群のようです。また「涼しい風が吹いてくると、焼酎のお湯割りや燗酒も恋しくなる」(女性50代)など、お酒選びの条件でも挙げられたように、気温が低下するとともに焼酎は「常温」「お湯割り」、日本酒は「ぬる燗」「熱燗」と様々な温度で楽しめるのも人気の理由と言えるかもしれません。

男性は麦、芋、米など穀物系のお酒、女性は果実のお酒に人気集中

次に性別ではいかがでしょうか。まず男性回答で圧倒的だったのは「ビール」(男性=49.1%、女性=34.0%)、さらに2位に「日本酒」(男性=38.6%、女性=26.3%)が挙げられました。また見逃せないのが4位「本格焼酎(乙類)」(男性=22.8%、女性=13.2%)、5位「ウイスキー」(男性=17.0%、女性=6.4%)の蒸溜酒です。「秋の夜長。ゆっくり過ごすのにはウイスキーや本格焼酎、ラムなどのスピリッツをオン・ザ・ロック、またはストレートでじっくり味わいたくなる」(男性20代)など、お酒選びの条件として「チビチビ」を重視する声が目立ちましたが、アルコール度数の高い焼酎やウイスキーは、まさにこの表現に当てはまるお酒と言えます。さて男性回答に麦、芋、米などの穀物類を原料とするお酒が目立った一方、女性回答のトップは葡萄を原料とする「ワイン」(男性=35.0%、女性=50.4%)。さらに4位に「梅酒」(男性=8.0%、女性=25.9%)、5位に「果実リキュール・カクテル」(男性=7.1%、女性=24.0%)など、上位にはフルーツを主原料とするお酒が目立ちました。特に「梅酒は自分で漬けたものがそろそろ美味しくなる頃だから・・・」(女性40代)など、春先に梅酒を漬けたご家庭では、そろそろ開封が待ち遠しい時期ではないでしょうか。

■男性:秋になると飲みたくなるお酒は?

1ビール49.1%
2日本酒38.6%
3ワイン35.0%
4本格焼酎(乙類)22.8%
5ウイスキー17.0%

■女性:秋になると飲みたくなるお酒は?

1ワイン50.4%
2ビール34.0%
3日本酒26.3%
4梅酒25.9%
5果実リキュール・カクテル24.0%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

今回は秋になると飲みたくなるお酒について、皆さんのご意見を聞いてみました。堂々の人気ナンバーワンは、ボージョレ・ヌーヴォ解禁のイメージが後押しして「ワイン」が選ばれました。もともと食中酒として親しまれているワインは「食事との相性の良さ」はもちろんのこと、「チビチビ」と時間を掛けて飲むことで空気酸化による味の変化を楽しめ、さらに果実の甘い香りは「ストレスや疲れを癒す」効果にも優れており、秋に飲みたくなるお酒の条件を十分に満たすものと言えます。特に赤ワインは紅葉、夕日や赤とんぼの「赤」ともイメージが重なり、秋を想像させる要素を多分に持ったお酒と言えるかもしれません。また気候とともに酒類や飲用方法に自然と変化が生まれるのは、四季を持つ日本らしい素晴らしい食文化であり、酒文化ではないでしょうか。いよいよ秋到来、大いに大地や海の恵みに感謝しながら、月見酒としゃれこんでみては・・・。

青山ハッピー研究所

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