温帯に位置し、南北に長く伸びた島国日本の特徴といえば、四季に代表される表情豊かな気候風土と山海の恵みです。

そして時にやさしく、時に厳しい自然の中で生み出した日本人の知恵、それが日本酒なのです。

旬の素材でこしらえた料理を季節ごとの日本酒で楽しむ。そして季節に合った飲み方を工夫することで、四季の移ろいを五感で味わえる、日本人ならではの贅沢なのです。

11月~3月 しぼりたて

《しぼりたて》とは

晩秋から早春にかけて蔵元で生まれる、できたてのお酒をそのまま瓶詰めしたのが新酒生酒《しぼりたて》。弾けるほど若々しく、荒々しくもある味わい。それでいて甘やかで華やかな香り。冬至の頃から春先まで楽しめるみずみずしい魅力にあふれたお酒です。

3月~8月 夏の生酒

《夏の生酒》とは

冬から春にかけて搾られたお酒は、夏を迎える頃に荒々しさがやわらいでまろみをおびます。

そのフレッシュさな味わいを大切に、いっさいの火入れ(熱処理)をせずに低温熟成させ本生でお届けする清涼感あふれる涼味が汗ばむ季節に嬉しい、夏の味わいです。

5月~8月 夏酒

《純米・吟醸》

夏に美味しい日本酒といえば《夏の生酒》があります。火入れをしていない生酒は冷蔵管理が必要なため、冷蔵庫に入り切らないとお悩みのお客様もいらっしゃいます。そこで日本名門酒会では、常温で管理でき、夏を意識した楽しいビジュアルや味わいの『THE夏酒 純米・吟醸』を2011年より発売。夏に美味しい味わいに仕上げた夏の期間だけの数量限定シリーズです。

8月~11月 ひやおろし

《ひやおろし》とは

春先にしぼられた新酒は、一度、火入れされ貯蔵。暑い夏の間をひんやりとした蔵で眠って過ごし、熟成を深めます。ほどよく熟成されたお酒は、2度めの火入れをせずに出荷されます。その昔、2度めの加熱殺菌をせず「冷や」のまま、貯蔵用の大桶から木樽に「卸して」出荷したことから、このお酒は「冷卸(ひやおろし)」と呼ばれ、秋の酒として珍重されてきました。

熟成が命、秋の深まりとともに深まる味わい

《ひやおろし》は秋にしか味わえない円熟の酒です。日本酒は1年をかけて熟成していきますが、夏を越えると、大変身します。出回るのは9、10、11月、まさに秋真っ盛りのシーズン。この3ヶ月の間でも、刻々と熟成の度合いを深めていきます。旨味ののった秋の味覚とともに、相性抜群のおいしさです。豊穣の秋にふさわしい、穏やかで落ち着いた香り、滑らかな口当たり、濃密なとろみが魅力のお酒です。

 

このように日本酒は、四季折々に日本の季節の移ろいとともに表情を変えていくお酒なのです。

参考資料:日本名門酒会

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