カテゴリーを「山陰海岸のお酒」に

我が地元兵庫県北部を表すとき、天気予報などでは「兵庫県北部」と表したり、但馬(たじま)というかつての国名を用います。しかし、ご存じのように兵庫県は5つのかついての国からなり、北の日本海と瀬戸内海にまたがる多彩な風土を有していて、生活圏もほとんど但馬などそれぞれの地域内となります。

しかし、交通の便もだいぶよくなり普段の生活でとくに気にはならないことですが、商品カテゴリーを設定する際に悩むのがこの兵庫県・京都府と三丹のまとめ方なのです。

また但馬・丹後は丹波と共に三丹ともいいます。最近では特急「北近畿」や北近畿タンゴ鉄道(KTR)のように「北近畿」という呼び方もあります。これは律令時代に丹波國が、やがて丹波から但馬・丹後が分立したようにかつては同じ国であったことから見ても、わずかな期間ではありますが、明治維新直後の廃藩置県では、三丹を久美浜縣、豊岡縣という時期を経たことでも地勢的にも(日本一低い)分水嶺によって日本海側と瀬戸内側とに分けられ気候風土が似ています。

鳥取砂丘の鳥取県東部から香住鶴のある但馬西部、城崎温泉とカニの津居山港の豊岡市と久美浜町など京丹後市は、山陰海岸国立公園内に位置することから分かるように、府県は違いますが明治初頭は同じ県であり隣接しています。最近では杜氏さんの数も減ったり、各蔵元が特色をもって酒造りをされているので単純に山陰地方の地酒とくくれませんが、酒米、気候、但馬杜氏であり、但馬の地酒、丹後の地酒という細かく分ける意味が薄いのです。

但馬杜氏は、実は新潟越後杜氏、岩手南部杜氏に次ぐ規模の三大杜氏集団です。主に雪深い美方郡などで、伏見をはじめ近畿一円から東海地方、中国四国地方の酒蔵でも活躍しています。丹後や若狭、因幡、伯耆などでも数は減少しましたが但馬杜氏が活躍しています。「北近畿のお酒」でもいいのですが、また丹波は丹波杜氏として灘の酒造りを支えてきたまったく別の集団となりますが、但馬・丹波杜氏を有することでも兵庫県は、灘・伏見を支える酒米と労働力を供給してきました。

兵庫県は灘という大生産地を有し、日本酒の生産量で全国一ですが、それ以外の地域で特性がみられ、もちろん各地域で日本酒や醤油みそなど醸造食品造りは行われてきました。ひとくくりに灘の有名銘柄と一緒にして兵庫県とまとめてカテゴリーにするのは不自然ですし、異なる商品特性を持っています。地勢的には古くから船による交通手段が主だった頃は、日本海沿岸を介して出雲、伯耆、因幡、但馬、丹後、若狭や北陸などというつながりをひとつのジャンルとしてまとめた方が自然だと感じていました。

鳥取県・兵庫県・京都府は山陰海岸国立公園として同じエリア内にあります。「山陰海岸ジオパーク」となりました。「ジオパーク」とは、科学的に見て特別に重要で貴重な、あるいは美しい地質遺産を複数含む一種の自然公園です。

そこで、ショッピングカートの地酒カテゴリーを「山陰海岸」でまとめました。

「山陰海岸ジオパーク」

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